風邪をひかないと風邪をひけない

話の前提として、風邪の症状は、病原体に対して、免疫系が闘っているときの反応であることを知っておいて下さい。
 
真に健康で、エネルギーに満ちあふれていれば、病原体の侵入すらさせなくて、風邪はひきません。
侵入を許しても、ほんの少しだけであれば、風邪とまではいかなくて、多少体がだるい程度で済みます。
そういう人は、風邪をひかないと表現していいと思います。
 
「風邪をひけない」とは、どういうことかというと、ひとつは、エネルギーが消耗しきっていて、病原体が侵入しても、免疫系が闘えないため、症状がでない状態です。
 
もうひとつは、ストレス状態が続き、感覚が麻痺してしまい、緊張状態が普通の状態になってしまっているため、免疫系が働くのを抑制している状態です。
 
緊張状態というのは、簡単に言えば、非常事態です。
差し迫った、危機に対応するため、筋骨格運動、心肺機能以外を、抑制する訳ですね。
 
怪我をしてても痛みを感じなかったりするのもそうです。
それによって、差し迫った危機に対応し、安全が確保出来たとき、緊張が解け、怪我の痛みが出てきます。
 
免疫系も、同じように抑制します。
もちろんそれ自体が悪い訳ではありません。
ウィルスの脅威以上の脅威(例えば、火事、犯罪者が近づいてくる等)が出てくれば、まず、それをやり過ごすことに全力をあげて当然ですから。
 
問題なのは、危機でもないのに、緊張状態が解けなくなってしまっていることなのです。
本来、非常事態とは、長く続くものではないはずなので、免疫系を抑制したり、痛みを麻痺させることも、それほど、問題はないのです。
 
ところが、非常事態と同じ状態が、何ヶ月も続いたら、体はどうなるでしょう。
病原体が、侵入しても免疫は反応せず、体の異常にも、気付かない・・・。
どんどん、悪くなってしまいますし、エネルギーも消耗していきます。
 
でも、実際、そういう人が多いのです。
 
「風邪をひけない」とは、そういう状態のことを言います。
 
特に、健康に気を使っている訳でもなく、ストレス状態にあって、風邪をひいていなければ、それは、丈夫だから風邪をひかないのではなく、消耗しているか、感覚が麻痺しているために、「風邪をひけなくなっている」と考えて下さい。
 
毎年風邪をひく人よりも、悪い状態です。
 
「ここ、2,3年、風邪もひかない位、健康だったのに、突然、大病を患ってしまった」という事を、よく聞きます。
でも、それは、健康で、風邪をひかなかったのではなく、風邪もひけない状態だったというのが正確でしょう。
 
風邪をひけない状態の人を、治療すると、たいてい風邪をひきます。
そうすると、治療したのに風邪をひいたと、クレームが出ます。
これはいわゆる好転反応であり、実際には、風邪をひけなかった状態の人が、風邪をひけるところまで、回復したのですが、なかなか、それは理解してもらえません。
 
理解していただいている人からは、「風邪をひけるようになって良かった」という言葉を頂きますが(笑)




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